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第2回HCFM臨床医学勉強会レポート📃

2025年06月06日

🎉 第2回HCFM臨床医学勉強会レポート:見逃しがちな「症状のなさ」が診断の鍵! 🎉

先日開催された第2回HCFM臨床医学勉強会(5/28)に、
今回も全国から医学生・研修医の皆さんが集まってくれました!
熱気あふれる学びの時間をありがとうございました✨

今回は、50代男性の「バドミントン中の意識消失」という症例を深掘り。
特に「陰性症状」、つまり“症状がないこと”が診断にいかに重要かを徹底的に議論しました。


💡 症例の核心:まさか「症状のなさ」がポイントだったとは!

「以前の失神と同じだろう」と自己判断されていた患者さん。
でも詳しく問診を進めると、今回の失神は気分不良や動悸といった前兆がほぼなく、
「まるで電源がブツッと切れたようだった」という決定的な違いが明らかに!

この「症状がない」という情報(陰性症状)こそ、診断を大きく左右する重要な手がかりでした。
講師からは「前駆症状がほとんどない、または極めて短い失神は、心源性失神(致死性不整脈や心臓の構造的な疾患)の可能性が高い」という、診療に直結する重要Pearlが共有され、参加者一同、ハッとした雰囲気になりましたね!


🚀 診断への道筋と白熱の議論

聴診での特徴的な心雑音(大動脈弁狭窄症を示唆する右鎖骨への放散)や、心エコー所見の読み解き方など、診断に至るプロセスでは参加者から鋭い質問や考察が次々に飛び出し、議論は白熱🔥
最終的に「大動脈弁狭窄症(先天性二尖弁)」という診断に至る思考の流れをみんなで共有でき、大きな収穫となりました。


✨ すぐに活かせる厳選Tips ✨

  • バイタルサインと本人の状態が大きくズレる場合は、まず測定機器や条件を疑ってみよう!
  • 「何時何分、何をした瞬間に!」という明確な「突然発症」エピソードは、緊急性の高い病態(裂ける・破れる・捻れる)を示唆するサインとして捉える!

🗣️ 参加者の声と次へのステップ

勉強会後には、「前駆症状のパターンで鑑別する視点が明確になった!」「陰性症状の重要性を再認識した。明日からの診療に活かしたい」といった、嬉しい感想がたくさん寄せられました。

講師からは「基本的な知識や経験をみんなで共有し続けることが、指導医側も含めたお互いのスキルアップにつながる」というメッセージもありました。

HCFM臨床医学勉強会は、これからも皆さんの「なぜ?」に応え、実践的な学びを深める場を提供していきたいと思います。次回の開催も、どうぞお楽しみに!一緒にスキルアップしていきましょう!


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